MY2026エンデューロモデルラインナップ&オフロードモデルのシリーズ別相違点

MY2026のエンデューロ11モデル(EXC-Fシリーズ3モデル、6DAYSシリーズ4モデル、XC-Wシリーズ4モデル)が日本に導入されます!すでにKTMのエンデューロモデルをよく知るユーザーの方々が特に気になるモデルは、MY2026年モデルから本格導入が始まったXC-Wシリーズではないでしょうか。
このページでは、そんなXC-Wを含むMY2026エンデューロシリーズを紹介します。

MY2026 KTM エンデューロ、日本国内導入モデル

XC-Wシリーズは、EXCシリーズをベースに競技用に特化されたモデルで、ヘッドライトやテールランプを装備するものの公道用ホモロゲーションを取得せず、クローズドコース向けの構成とすることで、EXCシリーズに対し装備をシンプルにしたモデルです。その結果、EXCに対し価格も抑えた設定となりました。

しかしながら、その内容は EXCシリーズ同様に、エンデューロライディングを最優先に考慮した機能を持ちます。一例を挙げると、ハードなロックセクション等で最も信頼性が高く、またメンテナンス性に優れると言われる「PDSリアショックテクノロジー」を、XC-Wシリーズにも採用。KTMエンデューロモデルの代表的な機能を装備しています。

MY2026では、2ストロークモデルの主構成をこのXC-Wシリーズが担い、従来のEXCシリーズは一部の排気量のみの導入となります。また4ストロークモデルのEXC-Fシリーズは、これまで通り、公道走行用ホモロゲーション取得モデルとして対応いたします。

EXC-FとXC-Wシリーズは、サスペンションが大幅にアップグレードされました。WP製 XACTクローズドカートリッジフォークには、新たなダンピングセッティングと軽量・短めのスプリングを採用、スプリングサポートのジオメトリの見直し、プレッシャーリザーバーの改良、また新型ワンピースハイドロストップの採用により、フロントフォーク全体で200グラムの軽量化も実現しています。WP製 XPLOR PDSショックについても、セッティングの最適化が図られました。また、鮮やかなオレンジのインモールドグラフィックを採用した外装には、レッドのアクセントが加えられています。

EXC-F 6DAYSシリーズは、イタリアでの6DAYS開催を記念したブルー、ホワイト、グリーン、レッドを配した、専用カラーが与えられました。また、WP製XACTクローズドカートリッジフォークとWP製XPLOR PDSショックのセッティングを見直し、さらなる最適化が図られております。

KTMオフロードモデルのシリーズ別位置付け

EXC / EXC-F モデル

ヨーロッパでは、EXC/EXC-Fモデルはエンデューロレースに使用されています。エンデューロは、様々な障害物やチャレンジ(人工および自然)で構成されています。
EXC/EXC-Fの一部のモデルは、公道走行登録のホモロゲーションを取得しており(EUモデルは騒音および排出ガス試験に合格するために出力制限が設けられています)、工場出荷時に複数のホモロゲーション済みパーツが取り付けられています。

XC-W / XCF-W モデル

XC-W/XCF-Wモデルは、EXC/EXC-Fモデルをベースとしています。XC-Wの「XC」はクロスカントリー、「W」はワイドレシオトランスミッション(XC-W=EXC)を表します。これらのバイクは、北米で低速のシングルトラックエンデューロスタイルのオフロードレースに広く使用されています。XC-Wは、フロントライトとテールライトにホモロゲーション機能が装備されていないことを除き、欧州のEXCモデルとほぼ同一です。
XC-W/XCF-Wモデルは、すべてクローズドコースでの競技専用です。

すべてのXC-W/XCF-Wモデルには、ヘッドライト(ハイビームなし)とテールライトが装備されていますが、ブレーキライトは装備されていません。XC-W/XCF-Wモデルには、公道走行/ホモロゲーション関連の部品は付属していません。

SX / SX-F モデル

モトクロスは、短距離のクローズドコースのオフロードMXサーキットで行われるオートバイレースであるため、これらのモデルは最高のエンジン性能を発揮し、最高のパフォーマンスを得るべく最も硬いサスペンション設定を持つモデルです。

SX / SX-Fモデルは、すべてクローズドコースでの競技専用です。

XC / XC-F モデル

XCはSXモデルをベースにしていますが、長距離でハイペースのクローズドコースのオフロードサーキットで使用されます。このモデルが最も人気がある米国では、クロスカントリー(GNCC)やデザートレースで使用されています。

XC-Fモデルは、SXモデルと同一、または非常に類似したエンジン構成(250/350 XC-Fにロングタイプのエンデューロトランスミッションを搭載)を備えています。2ストロークXCモデルには、SXモデルと同じ新型EFIエンジンが搭載されていますが、ロングタイプのエンデューロトランスミッションが搭載されています。

シャーシ面では、SXとの主な違いは、18インチリアホイール、SXラインナップのAERフォークに代わるXACTクローズドカートリッジフォーク、大型の透明燃料タンク、サイドスタンド、Oリングチェーン、ハンドガード、スキッドプレートが工場出荷時に標準装備されていることです。

XC/XC-Fモデルは、すべてクローズドコースでの競技専用です。

KTM オフロードモデル 主要相違点

エンデューロプラットフォーム SXプラットフォーム
EXC / EXC-F XC-W / XCF-W XC / XC-F SX / SX-F
F フォーク WP XACT 48mm closed cartridge WP XACT 48mm closed cartridge WP XACT 48mm closed cartridge WP XACT 48mm AER
R サスペンション PDS PDS リンク式 リンク式
サスペンション セッティング ソフト ソフト (EXCと同様) SXよりソフト
EXCよりハード
ハード
ホイール 18 / 21 18 / 21 18 / 21 19 / 21
サイドスタンド
排気 EXCタイプ EXCタイプ SXタイプ SXタイプ
燃料タンク 大型透明 大型透明 大型透明 小型 黒
ヘッドライト 有 (ハイビーム有) 有 (125, 250 ハイビーム有)
(150, 300 ハイビーム無)
テールライト 有 (ブレーキライト有) 有 (ブレーキライト無)
ハンドガード
スキッドプレート 有 (6DAYSシリーズのみ)
エンジン構成 EXCタイプ EXCタイプ SXタイプ SXタイプ
トランスミッション EXCタイプ6速 (ワイドレシオ) EXCタイプ6速 (ワイドレシオ) EXCタイプ6速 (450は5速)
(クロスレシオ)
SXタイプ5速 (125は6速)
(クロスレシオ)

MY2026 エンデューロモデル 体験試乗会情報

一般のお客様向けに、下記レース/イベントにて最新のMY2026エンデューロモデルの試乗会を開催予定。

【 関西エリア 】
WEX WEST「ウインターサザン」

駅から徒歩圏内という稀有なレース会場「プラザ阪下」で実施されるエンデューロレースのWEX WESTにて、参加者及び来場者向けの試乗会を開催します。レース参加者以外の来場者は、保険料500円がかかります。

【 関東エリア 】
ケゴン練習会

事前エントリーが必須です。試乗会のみの参加の場合4,000円にて申し込みができます。詳細は、イベント概要ページをご確認ください。
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