2026 KTM 150 XC-W

エアフィルターボックスは、最大限のエアフローを確保するとともに、水の浸入を最小限に抑えるように設計されています。インレットダクトは、気流の変形を防ぎ、フィルターによる保護を維持するために、正確に配置されています。エアボックスの下にあるエンデューロ特有のスプラッシュプロテクターは、リアホイールから水や泥が跳ね上がるのを防止する一方、Twin Air製フィルターとエアフィルターサポートは、安全かつ正確なフィルターの取り付けを実現するシンプルな装着ミス防止システムを採用しています。これにより、コースサイドで工具を使わずにエアフィルターに素早くアクセスできます。

透明のポリエチレン（XPE）製フューエルタンクは、KTMエンデューロラインナップの注目すべきエレメントです。GNCCから最もハードなFIMハードエンデューロまで、あらゆるレースで徹底的に実践テストを潜り抜けてきたこのタンクは、まさに戦車のように頑丈な作りになっています。一体型の燃料ポンプとフィルターが燃料供給を管理し、燃料フィルターへのアクセスが容易なため、メンテナンスが非常に簡単です。さらに、改良されたフューエルタンクロールがタンクをよりしっかりと固定し、フレームを擦り傷から守ります。

KTMエンデューロの全モデルには、使いやすいスイッチギアが装備されています。ハンドルバーの右側には、スマートなスタート／ストップスイッチがあり、左側にはオプションのマップセレクトスイッチがあり、ライダーはマップ1かマップ2を選ぶことができる。

KTMエンデューロシリーズに新色が登場。オレンジが支配的な色調だが、ダークパープルやレッドの色合いも登場し、ユニークでありながら超レディ・トゥ・レースな外観を作り出している。シートにはブラックのハイグリップ・シートカバーが採用され、フレームプロテクター、タンクスポイラー、バーパッドにも同じテクスチャーが施されている。

KTMの2ストローク・エンデューロ・モデルは、電子制御スロットル・ボディ・インジェクション（TBI）を採用。そのECUが水温、気温、大気圧、クランクケース内の圧力、エンジン回転数、およびスロットルポジションを瞬時に分析、最適な空燃比を算出し、Keihin製39 mm スロットルボディと連携して、過酷を極めるエンデューロの条件下において非常に滑らかで一定したパワーデリバリーを実現します。全モデルのCPC燃料コネクターには保護キャップが使用されています。これは、コネクターの側面への汚れの侵入を防ぎ、誤開放を防ぐだけでなく、棒や石が当たることによる保護も加える。フューエルホース内の小さなフューエルフィルターはまだ所定の位置にあり、簡単にアクセスできる。

従来の電気ヒューズとリレーに代わり、シートの下にはオフロードコントロールユニット（OCU）が格納されています。出力はすべて電圧レギュレーターとECUからの継続的な信号により切り替わります。過電流の発生時は、出力は個別に無効になります。これにより、各出力のステータスが赤または緑のLEDライトで表示されるため、エラーの検出が容易になりました。つまり、トレイルでの電気系統の問題の診断がシートを持ち上げるだけで可能になりました。煩わしいヒューズを持ち運ぶ必要はもうありません。

簡単に操作できるように設計されたマップセレクトスイッチは、KTMエンデューロの全モデルにオプションとして用意されており、2種類のエンジンマップを簡単に選択することができます。マップ1は標準のマップで、直線的かつ予測しやすいパワーマップを提供。マップ2はよりアグレッシブなマップで、スロットルレスポンスの向上と、切れの良い爆発的なパワーデリバリーをもたらします。

他の2ストロークエンデューロシリーズと同様、KTM 150 XC-Wは実績と信頼性のある電動スタートシステムを装備している。超軽量の2 Ahリチウムイオンスターターバッテリーを搭載しているため、何度でも安全かつ確実に安心して始動できます。また、ワイヤーハーネスとほとんどの電気部品はシートの下に注意深く配置されており、アクセスが容易になっています。

KTMのエンデューロシリーズは、ライダーのボディポジションを重視したトライアングルが特徴で、特にペグに立ったときの膝の接地性が向上し、グリップ面も全面的に改善されている。ウェットやマディなコンディションでも泥が詰まりにくいプラスチックパーツ、卓越したライダーの動作とコントロールを提供する高グリップシートカバーを備えたフラット形状のシート、比類ない乗車感覚とフィードバックを提供するポリアミド補強アルミニウム製サブフレームにより、ライダーは目の前の難所を攻略すること以外、何も心配する必要はありません。

爆音を唸らせよ！KTM 150 XC-Wのコンパクトなエンジンのおかげで、ヘッダーパイプは、より高い最低地上高を達成し、深い根や轍を乗り越えたり、急な岩を登ったりする際に破損するリスクを減らすことを目標に設計されています。サイレンサーは軽量アルミニウム製。

標準的なネジ口が付いたラジエタークロージャーのおかげで、涼しさを保つのがさらに簡単になった。これにより、ラジエーターキャップを開けるのが素早く簡単になります。オプションのラジエーターファンを装着して、さらに冷却を強化することもできる。

超軽量のサブフレームがメインフレームの後部に組み合わされ、これはポリアミドと補強アルミニウムの2パート構造となっています。計算力学の活用により、サブフレームには狙い通りの剛性が組み込まれ、卓越したハンドリングとライダーへのフィードバックを実現しています。また、このコンパクトなサブフレームは、クラッシュ時に壊れるのではなく、曲がりやたわみにより衝撃を吸収するように設計されています。また、このサブフレームは、ブラケットやホルダー、余分な固定具なしに、電子コンポーネントを一体化しています。

定評ある48mm径のWP XACTクローズド・カートリッジ・フォークが、より短く軽量なメインスプリングとポリッシュ仕上げの表面に刷新され、耐久性が向上するとともに200gの軽量化を実現。つまり、このフォークは、あらゆるレベルで比類なき性能を保証しています。しかしながら、何といってもこのフォークで特筆されるのは、工具なしでコンプレッションとリバウンドのフル調整が可能なことです。

KTMエンデューロマシンの誇るPDSリアショックアブソーバーのコンセプトが引き続き採用され、シャシーのアンチスクワット挙動が改善されています。そのため競争の激しいエンデューロレースで高い信頼性と容易なメンテナンスを維持しています。さらに、軽量なWP製XPLOR PDSリアショックがリアを担当。リアショックのセッティングが変更され、ショック内の圧力バランスが改善された。安定したダンピングを提供するとともに、使いやすいハンドクリッカーによるフルアジャスト機能を備え、その場で調整が可能。これまで同様、高い競争力を維持したセットアップです。

KTM 150 XC-Wは、高強度GIANT合金ホイールとCNC加工ハブ、アルミ製ニップルを備えたタイヤを履いて走ります。これらのタイヤは、あらゆるコンディションで卓越したトラクションを発揮するウルトラグリップのダンロップAT82に包まれている。

KTMエンデューロシリーズは、LEDヘッドライトユニットとライトマスクを装備。このマスクには、飛んでくる泥や石からトリプルクランプを保護するプロテクターが装着され、またゴム製のマウントストラップの廃止により、フィット性が向上しています。最も重要な点は、このLEDライトユニットが提供する強力な明るさにより、暗闇でのライディング体験が一新されることです。