01. エンジンとエグゾースト

エンジン
LC4 690 ccの単シリンダーエンジンは、極低回転域からのパワフルな加速と傑出した高回転性能を組み合わせ、自然で洗練されたエンジンの動作を実現しました。もう1つの大きなメリットは、エンジンの燃料消費に非常に優れているだけではなく、サービス間隔が10,000 kmと長いため、維持費を抑えることができます。


シリンダーヘッド
軽量コンパクトなシリンダーヘッドには4つのバルブと単一のカムシャフトがインテークバルブの上に配置されており、補助的なバランサーシャフトはカムチェーンにより駆動されています。インテークバルブは複数のロッカーアーム、エグゾーストバルブは単一のロッカーアームにより作動されています。

レゾネーターチャンバー
レゾネーターチャンバーはインテークトラクトのパルスをバランス化し、振動を抑えてスロットルレスポンスを滑らかにします。

バランサーシャフト
ツインバランサーシャフトは、1つはクランクシャフトの前面、もう1つは、シリンダーヘッドにあり、振動を減らし、スムースな乗車を保証します。

ピストン
軽量かつ頑丈な鍛造ピストンは、往復重量を抑え、それによりエンジンのレスポンスを改善します。

コンロッド
コンロッドにプレーンベアリングを使用して往復重量を削減することで、エンジンの作動が滑らかになり、その強力なキャラクターが強調されます。


PASCクラッチ
PASC(パワーアシストクラッチ)は、クラッチプレートに伝わるエンジントルクが低下したため、ライダーは最小限のインプットで操作が可能です。アンチホッピングクラッチは、アグレッシブなダウンシフト時にリアホイールのロックを回避し、急ブレーキやターンに入る減速時にタールマカダムでリアホイールがハネ回って不安定になるのを防止します。


トランスミッション
Quickshifter+ を備えたスムースな6速トランスミッションは、ターンを出入りするときにクラッチを使わずにシフトを上下することができます。そのため、ハンドルバーのグリップをしっかりと維持することでモーターサイクルの制御性が向上するだけではなく、リアホイールのトラクションも改善します。


ライドバイワイヤー
ライドバイワイヤーシステムにはKTM 690 SMC Rが装備され、電子センサーによってスロットルツイストグリップの動きを検出し、それに応じてスロットルバルブが作動され、スロットルの動作を制御します。これによりレスポンスが大幅に改善され、強力な単シリンダーのスロットル制御が向上し、ライダーにスムースな乗車を提供します。


インジェクション / エンジンマネジメント
電子制御式フューエルインジェクションとエンジンマネジメントシステムが乗車条件に合わせて完璧なパフォーマンスを提供します。その結果、さらにパワーアップし、コントロール性を高めながら、これまで以上の低燃費とローエミッションを果たしています。さらにMTC(モーターサイクルトラクションコントロール)、MSR(モータースリップ制御)、およびQuickshifter+などの機能も搭載されています。ライダーはエンジン特性に影響する2つの異なるマッピングから選択可能です。ツインプラグイグニッションシステムは、より効果的な燃焼と、滑らかかつ正確に制御された燃焼シーケンスがいつでも達成されるように、各シリンダーヘッドの2つの異なるサイズのスパークプラグを相互にコントロールします。

アンチホッピングクラッチ
リアホイールのチャッタリングが気になりますか?これは標準装備のスリッパークラッチにより低減できます。

エグゾースト
エグゾーストシステムは高品質なステンレス鋼で製造されています。バイクのスリムな形状を維持するため可能な限り車体の近くに配置され、マフラーの形状は過酷なオフロード走行に最適化されています。2021年モデルでは、KTM 690 SMC Rにハードウェアが一部追加されました。具体的には、マフラーに新たな仕様の触媒コンバーターを装備されました。この追加により、KTM 690 SMC RはEURO 5規制を満たします。


エアボックス
エアボックスがシート下に配置されているため、メンテナンス時にエアフィルターに簡単にアクセスできます。これにより、長い1日の乗車の終わりに、バイクの点検をシンプルかつストレスフリーに行えます。
