01. エンジンとエグゾースト

エンジン
低回転域からの力強い加速と、優れた自由回転性、洗練されたエンジン走行を両立させたエンジンです。また、燃費が非常に良いことも大きな特徴です。


シリンダーヘッド
軽量コンパクトなシリンダーヘッドには、4つのバルブと吸気バルブの上に配置された1つのカムシャフトがあり、タイミングチェーンで駆動されるセカンダリーバランサーシャフトを備えています。吸気バルブはフィンガーフォロワーで、排気バルブはロッカーアームで作動されています。


レゾネーターチャンバー
レゾネーターチャンバーはインテークトラクトのパルスをバランス化し、振動を抑えてスロットルレスポンスを滑らかにします。


バランサーシャフト
クランクシャフトの前とシリンダーヘッドの中にある2本のバランサーシャフトが振動を低減し、スムーズな走りを実現します。


ピストン
軽量かつ頑丈な鍛造ピストンは、往復重量を抑え、同時にエンジンのレスポンスを改善します。


コンロッド
コンロッドにプレーンベアリングを採用することで、往復運動量の低減を図り、エンジンのスムーズな回転を実現し、躍動感を高めています。


PASCクラッチ
PASC(パワーアシストクラッチ)は、エンジントルクがクラッチプレートに伝わりにくいため、ライダーは最小限の入力で操作することができます。また、スリッパークラッチが積極的なシフトダウン時の後輪のロックを防ぎ、急ブレーキや減速時のターマック上での後輪のチャタリングを抑制する。


トランスミッション
Quickshifter+ を備えたスムースな6速トランスミッションは、シフトアクションの中でクラッチを使わずにシフトを上下することができます。そのため、ハンドルバーのグリップをしっかりと維持することでモーターサイクルの制御性が向上するだけではなく、リアホイールのトラクションも改善します。


ライドバイワイヤー
KTM 690 ENDURO Rにはライドバイワイヤーシステムが装備され、電子センサーによってスロットルツイストグリップの動きを検出し、それに応じてスロットルバルブが作動され、スロットルの動作を制御します。これによりレスポンスが大幅に改善され、強力な単シリンダーのスロットル制御が向上し、ライダーにスムースな乗車を提供します。


インジェクション / エンジンマネジメント
電子制御式燃料噴射装置とエンジンマネジメントにより、走行状況に最適な性能を実現。その結果、パワーはさらに向上し、燃料消費量や排出ガスも低減。さらに、MTC(モーターサイクル・トラクション・コントロール)、MSR(モータースリップ・レギュレーション)、クイックシフター+といった機能のメリットも享受することができます。ライダーは2種類のマッピングを選択し、エンジン特性に影響を与えることができます。ツインプラグイグニッションシステムは、シリンダーヘッドにあるサイズの異なる2つのスパークプラグを互いに独立して制御し、より効率的な燃焼と、常にスムーズで正確に制御された燃焼順序を実現します。


長いメンテナンス間隔
KTM 690 ENDURO Rは低燃費のため、燃料とお金を節約できます。10,000 kmの長いメンテナンス間隔もこれに貢献します。


アンチホッピングクラッチ
リアホイールのチャッタリングが気になりますか?これは標準装備のスリッパークラッチにより低減できます。


エグゾースト
エグゾーストシステムは高品質なステンレス鋼で製造されています。バイクのスリムな形状を維持するため可能な限り車体の近くに配置され、マフラーの形状は過酷なオフロード走行にも適用できるよう最適化されています。また2021年以降のモデルからKTM 690 ENDURO Rにハードウェアが一部追加されました。具体的には、マフラーに新たな仕様の触媒コンバーターを装備され、それによって、KTM 690 ENDUOR はEURO 5規制を満たします。


エアボックス
エアボックスがシート下にあるため、 エアフィルターへのアクセス、そしてバイクの整備も簡単で、オフロード走行もストレスなく楽しむことができます。
