01. エンジンとエグゾースト

エンジン
トルクフルさを実現するためにつくられた、この水冷8バルブDOHCユニットでは、105馬力のフィナーレを唸らせればすぐに、8,000 rpmで87 Nmに到達できます。また、高度なライドバイワイヤーシステムは、洗練された機能性と、低燃費そして低排気ガスが保証されます。


シリンダーヘッド
8バルブDOHCシリンダーヘッドには、ツインチェーン駆動のカムシャフトと、各シリンダーごとに1つのスパークプラグが含まれています。さらに790 DUKEのカムシャフトは組み立てられているため、鍛造タイプのカムシャフトより軽量です。シリンダーヘッドは、ダイヤモンド・ライク・カーボンのロッカーアーム、スチール製バルブおよび油圧チェーンテンショナで構成されています。


カウンターバランサーシャフト
不快な振動が好きな人などいません。そのため、KTM 790 DUKEではクランクシャフトの前部とシリンダーヘッドに配置されたカウンターバランサーシャフトを使って非常にスムースなパワー供給と最小限の振動を実現しています。


シリンダー
めっきアルミニウムシリンダーは、この799 ccパラレルツインのスリーブレスエンジンキャスティング設計の重要な部分です。このオープンデッキシリンダー構造により、最適な冷却が実現され、製造のばらつきと信頼性が改善されています。


ピストン
3つのピストンリングの付いた鍛造ピストンと、DLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)ピストンピンを組み合わせることにより、ピストン構造の軽量化が実現されています。これにより、往復重量が最低限に抑えられ、回転質量が低減し、エンジンの全体的な制御性が向上して回転が最大化されます。


クランクケース
KTM 790 DUKEには水平に分列したクランクケースが装備され、これは高圧力鋳造アルミ製であるため、壁厚が削減され、軽量化に成功しています。


PASCクラッチ
アンチホッピングクラッチを使うと、ライダーは急激な減速またはダウンシフトを行うときに、リアホイールをロックすることなく、自身を持ってコーナリングに望める一方、クラッチの指にかかる負担は羽根のように軽いままです。


オイル循環
エンジンにはコンパクトなセミドライサンプシステムが採用され、オイルはクランクケース、クラッチハウジング、およびトランスミッションからアクティブに送り出されます。これにより、エンジンからの不要なオイルのフローを防ぎ、摩擦によるパワーロスを低減します。オイルを冷却するために、エンジンにはより大型のLC8エンジンと同等のオイルクーラーが装備されています。


ライドバイワイヤー
ケーブルでコントロールされる電子制御式インジェクションシステムのスロットルバルブに代えて、ライドバイワイヤーでは電子センサーによってスロットルグリップの動きを検出し、それに応じてサーボモーターがスロットルバルブを作動させます。KTM 790 DUKEのライドバイワイヤーは、さらに長い距離の走行が可能です。それは電子的にライダーのスロットル操作を読み取り、スロットルバルブの位置を現在の走行状況に合わせて最適化します。息つきや振動、意図しないウイリーは過去のものとなりました。意図的に行うものも、将来的には容易になるかもしれません。


エグゾースト
ステンレス鋼の美学。中間ダンパーは重量を集中化し、比較的小型のマフラーでもドラマチックなサウンドトラックを奏でられます。何百回ものベンチテストと複雑なシミュレーションにより、新しい排気バルブを使ったエグゾーストシステムが、扱いやすいトルクカーブおよび優れたエミッション性能に大きく貢献することを保証します。


エアボックス
エアボックスはサブフレームの内面にぴったりと装着されています。側面にはエアーインテークが装備され、エンジンを全快にしてもバイクの冷却機能が機能します。
